メリット・デメリット



お葬式は《家族のため》に行うものです。

人が亡くなって一番悲しむのは家族です。

その家族が、故人とお別れをするための儀式がお葬式なのです。

さらに、お葬式は《友人知人のため》に行うものでもあります。

人間は社会的な動物で、いろいろな人と交流を持ちながら生きています。

年代ごとの友人、職場や地域の人など、様々な人たちに支えられています。

お葬式は、そうした人たちと最後のお別れをするための儀式でもあるのです。

 

 

家族葬は故人とのお別れの時間を大切にする儀式

 

いいところは、じっくりとお別れができること

 

 


 

家族葬で注意しなければならないこと

葬儀が終わってから亡くなったことを知った人たちが、週末のたびにお悔やみを述べに自宅まできてしまい、遺族がその対応で疲れてしまう。

親類などが、「参列者を呼ばないなんて、とんでもない」と言いだし、もめてしまう。

後で亡くなったことを知った人が、「どうして教えてくれなかったんだ」と、不満を言ってくる。

参列者を呼ばない予定だったが、式の日程を知って参列に来てしまう人がいて、その対応に追われてしまう。

参列者の数に応じて、香典の金額も減るので、結果的に高くつくことがある。

 

こうしたことを避けるためには、

逝去の知らせとともに、事情(故人の遺志で、遺族の考えで、など)により家族葬で行うので、参列をご遠慮いただく旨をつたえることが必要です。

式の前に、こうした内容を書いた文面をファックスなどで送っておくといいでしょう。

ただ急なことでこれが間に合わなかった場合などは、式を終えたらすみやかに、ハガキなどで同様の内容をお知らせしてください。

また、説得の難しい親類などについては、早めに相談しておくとトラブルになりにくいようです。

とはいえ、大切な家族を亡くした悲しみの中で、こうしたやりとりをする余裕のないこともあると思います。

そのような時は状況にあわせたアドバイスをさせていただきますので、遠慮なくご相談ください。

 

 

知人友人とのお別れは後日という方法も

 

無宗教のお葬式でも菩提寺と相談を

 

 


 

家族葬は、現代における新しいかたちのお葬式です。いいところがたくさんある一方で、まだ社会になじんでいない部分もあります。だから、いろんなことに注意をして、式を進めていかなくてはなりません。

また前述したように、お葬式は、故人のもの、家族のものであるとともに、故人につながる様々な人たちのものでもあります。そうした方々にも充分な配慮のもとで、お葬式を進めていくことが大切です。